ロシアの「汚い爆弾」主張は虚偽、認められず=官房長官

[東京 26日 ロイター] – 松野博一官房長官は26日午前の記者会見で、ウクライナが「汚い爆弾」を使用する準備を行っているとするロシアの主張について、日本政府として「虚偽の主張は認められない」と語った。
ロシアは25日、国連安全保障理事会の非公開会合で、ウクライナが放射性物質をまき散らすことを目的とした「汚い爆弾」を使用する準備をしているとの懸念を表明した。
松野官房長官は、ロシアが国連安保理でウクライナによる「汚い爆弾」の使用について懸念を表明する「独自の主張を行った」とする一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領は一貫して否定しているほか、国際原子力機関(IAEA)がウクライナの要請を受け、国内の原子力施設に査察官を派遣する準備を進めている旨発表したと説明した。
その上で「政府として、ウクライナが汚い爆弾を使用する準備を行っているとのロシアによる虚偽の主張は認められない、そういう立場だ」と述べた。「いかなる口実を用いたとしても、ロシアによるさらなるエスカレーションは決して許されるものではない」とし、引き続き主要7カ国(G7)をはじめとする国際社会と緊密に連携し、ロシアに対し即時に侵略を停止し部隊を撤収させるよう、あらためて強く求めていくと語った。