天皇陛下は28日、ウルグアイのラカジェポー大統領と皇居・宮殿で会見された。陛下がラカジェポー氏と会うのは初めて。日本とウルグアイは2021年に外交関係樹立100周年を迎え、陛下は「(訪日により)両国の友好親善関係がさらに深まることを願っています」と述べたという。
宮内庁によると、陛下は、ウルグアイでは総電力供給のほぼ100%が再生可能エネルギーで賄われていることに触れ、「どのようにしてこれを達成できたのでしょうか」と質問した。ラカジェポー氏は国内に石油資源がないなかで、取り組みを進めてきたなどと説明。今後は電動自動車などの普及を進める必要があるとして「日本とも協力できれば」と話したという。
ラカジェポー氏は日本文化に関心があり、折り紙や日系人による花卉(かき)栽培が話題にあがるなど、会見は非常に和やかな雰囲気で進んだという。【井川加菜美】