外国産アサリを三重産と表示、3業者に是正指示…「漁獲量が減って偽装した」と故意認める

外国産のアサリの産地を偽って三重県産と表示したなどとして、三重県は28日、県内の3事業者に対し、食品表示法に基づき、是正と再発防止を指示したと発表した。産地偽装が発覚したアサリは、2021年~22年4月、計約126トンが県内外の小売りや卸問屋に流通し、スーパーなどで販売されていたとみられる。
発表によると、3事業者は、伊勢市の六花社(肥田高嘉代表)、松阪市のイソザキ商店(磯崎由実子代表)、同市の浜口商店(浜口泰志代表)。六花社は、中国産や韓国産、愛知県産などのアサリ約107トンを三重産として販売。イソザキは中国産、韓国産、愛知産のアサリ約15トンを熊本県産、浜口商店は愛知産のアサリ約3トンを熊本産としてそれぞれ売っていた。
今年2月、国の調査で、外国産アサリが熊本産として大量に流通していた問題が発覚。県は「食品表示110番」の通報や他自治体からの調査依頼を受け、この3事業者の立ち入り調査を5~10月に実施。いずれも故意に行ったことを認め、六花社の代表は「三重産を売りにしていたが、漁獲量が減ったため、偽装した」と話しているという。