中華料理チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東(おおひがし)隆行さん=当時(72)=が平成25年に京都市山科区の本社前で射殺された事件で、殺人容疑などで逮捕された特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)系組幹部の田中幸雄容疑者(56)が逃走に使ったとみられるオートバイは事件後、カバーをかけて隠されていたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。
カバーは九州地方を中心に展開するホームセンターで主に販売されていたことも判明。京都府警と福岡県警の合同捜査本部は、当時福岡県に住んでいた田中容疑者が事前に準備し、発覚を遅らせるためにカバーをかけて隠蔽(いんぺい)を図ったとみて調べている。
このオートバイは、事件2カ月前の25年10月に京都府城陽市内で盗まれた。事件の4カ月後、現場の北東約2キロにある集合住宅の敷地内で見つかり、ハンドルからは、銃を撃った際に残る「硝煙反応」が検出されていた。
事件現場からは実行役とみられる男がオートバイで逃走していることが確認されており、捜査本部はこの地点で仲間と合流したり、別の車両に乗り換えたりしたとみている。
また、オートバイとともに、京都市伏見区でミニバイクも盗まれ、九州ナンバーの不審な軽乗用車と並走する様子も確認されている。軽乗用車は事件前から、京都と九州を複数回往復しており、捜査本部は複数人での計画的な犯行とみて、背後関係などを調べている。