【独自】小さな“換気窓”から男が…空き巣侵入の瞬間 年末・不景気に増える被害「コロナ禍で開けっぱなし」に注意

空き巣被害の一部始終を捉えた映像。男は侵入したのは、わずかに開いた窓からでした。
10月31日の夜明け前、午前4時30分ごろ。大阪府河内長野市にある美容室に設置された防犯カメラの映像です。 無人の店内は照明がついているものの、外はまだ暗いことが分かります。
1台の車が店の前に止まり、車内から1人の男が現れます。グレーのシャツに、白のズボンを履いたこの男。窓から中の様子を探るように、店の前を横切ったあと、車内へ戻っていきました。
車を2~3メートル前進させて止めると、再び店の前にやってきます。このとき、男の手元をよく見ると、黒くて細長い道具が。バールのようなものに見えます。 そして突如、店内にまで響き渡る、何かで叩くような音が。ドアをこじ開けようとしたのでしょうか。
ドアが開かなかったのか、男は店内の様子をうかがいながら、何度も店の前を行ったり来たり。 その後、画面左に映る窓のあたりで、怪しい動きを見せます。窓の縁に左足を乗せると、その直後、足を乗せるのをやめました。 続いてもう一度侵入を試み、窓の隙間から上半身だけ入ったように見えますが、通り抜けられない様子です。
そして、周囲を確認するように見回し、3度目の侵入を試みます。窓の縁に両足を乗せた男は、上半身をねじこむような動きをみせると、そのままソファーにダイブ。店内に侵入しました。その手元を見ると、手袋をはめているのが確認できます。
店内を歩き、防犯カメラの死角に進むと、大きな物音が響きました。店内を物色しているのでしょうか。店の前の道路を車が通過しているのがわかりますが、物音は続きます。 約30秒後、再びカメラの前に姿を現した男に左手には、黒い箱形のものが。
侵入したときには、何も持っていなかったことから、店内にあったものを手にしていることがわかります。そのまま入り口のドアを開け、店の外へ出ました。
このまま立ち去るのかと思いきや、約1分後、男は再び店内へ戻ってきました。 今度は何かに警戒しているのか、それとも身を隠すためでしょうか、中腰の姿勢で店内を移動します。そのまま行ったり来たりを繰り返す男。姿は見えないものの、再び大きな物音が周囲に響きます。また店内を物色しているのでしょうか。今度は何も手にしないまま、店の外へ。車に乗り込んだ男は、すぐさま車を発進させ、姿を消しました。
侵入から逃走まで、わずか約4分間の大胆な犯行。男はどのように侵入し、店内から何を持ち去ったのでしょうか。
被害にあった美容室の代表、香西さんに話を聞くと…
被害にあった「A’z hair」香西武志 代表: お店の営業が終わって、鍵閉めて帰ってきて。次の日の朝、定休日だったんですけど、店内の掃除だけしようと思って寄ったんです。その時に気づいた事件です
代表によると、閉めたはずのドアの鍵が開いていて、中にはゴミが散乱していたといいます。その後、防犯カメラを確認。侵入されたことがわかり、警察に被害届を提出しました。
事件が起きた美容室は、最寄り駅から徒歩2分の場所。防犯カメラの映像を確認すると、犯行前の午前4時すぎでも、何台かの車が店の前を通っているのがわかります。 駅近くの店を狙った大胆な犯行。男が侵入した場所を確認してみると…
被害にあった「A’z hair」香西武志 代表: 本来であれば、観葉植物がもう少し窓の前にこういう感じで、塞ぐような感じで設置していた。だけど、どかして入ったみたい。結構大きいやつなので多分10kg~15kgくらいあると思います
窓の前に置いていた植木鉢が動いていたといいます。侵入直前の映像を見てみると、確かに、植木鉢を動かしているようにも見えます。
そして、男が侵入した経路が…
被害にあった「A’z hair」香西武志 代表: この小さな窓から入ってきたみたいで。こんなところよじ登るとしたら、高さもあるし、まさかこんな小さな窓から入ってくるとは思わなかったですね
男がよじ登って侵入した店の窓は、高さ162cmの場所にあります。窓の開口部は、縦25cm・横40cmと、それほど大きくはありません。男はこの高さをよじのぼり、小さな窓に体を通し、強引に中に侵入したのです。 その後、男は防犯カメラに映らないエリアに移動。何かを手にして店を出て行きます。映像に映っていなかった場所で、男は何をしていたのでしょうか?この時、男が向かった先にあったのは、レジでした。
被害にあった「A’z hair」香西武志 代表: レジに置いてあった小さな金庫。釣り銭とか入れるような金庫なんですけど。それが奪われていました。 売上金の方は持って帰っていたんですけど、お釣り用に用意していた小銭とお札で、全てで11万円になります。結構大きな額なのですごく辛いですね
防犯カメラで、男が持ち去った黒い箱形のものは、金庫でした。11万円が入った金庫を持って姿を消した男。 ではなぜ今回、男の侵入を許す結果となってしまったのでしょうか。実はそこに、今ならではの落とし穴がありました。
被害にあった「A’z hair」香西武志 代表: コロナ禍になってから、お店の換気っていうのを大事にしていたんですけど、小窓の方を開けっぱなしにしていた。その日は閉めるのを忘れてしまっていて、ここから犯人がパッと登って侵入してきたみたいです
新型コロナ対策で、換気のため窓を開けていたところ、そのまま閉め忘れてしまったといいます。防犯に詳しい専門家も、その落とし穴について「換気で開けたまま、これぐらい大丈夫だろうっていう形で開けっ放しにされる方も多い」と指摘します。 換気の習慣から来る、施錠忘れ。被害にあった香西さんは、近隣でも同じ日に、同様の空き巣被害が起きていたと警察から聞かされたといいます。
防犯アドバイザー 京師美佳 氏: 最近はですね、10月後半から増えて、12月を迎えてっていうところで、増えていきますので、今ちょうど泥棒が増える時期ではあります
冬場に増える傾向にあるという、空き巣被害。 警視庁がまとめた空き巣の件数をみても、10月から12月にかけて増加傾向にあり、専門家によると、不景気な時にも増える傾向になるといいます。
これからの時期、注意が必要になる空き巣被害。どんなことに注意すればいいのでしょうか。防犯アドバイザーの京師美佳さんに聞きました。
ーー今回の犯行について 防犯アドバイザー 京師美佳 氏: まず下見をした際に、センサーライトなどがつかないというところで、セキュリティの薄さを狙われたのではないかと思います
ーー今回のように狭い窓から入ってくるケースは多いのでしょうか? 通常は、今回のような突き出し窓はあまり狙われないのですが、一度玄関を狙って、バールでこじ開けようと試みていると思うのですが、それが思ったより音が鳴ってしまったのか、もしくはできなかったのかで諦めて、どこから入ろうかもう一度戻ってきた際に開いている窓を選んだという形だと思います
行動制限のない冬を迎えそうな2022年。こういった被害が、例年より多くなる可能性はあるのでしょうか。
防犯アドバイザー 京師美佳 氏: コロナの感染者数が落ち着いてきたことで、外出する機会も増えていると思います。また、不景気になると空き巣が増える傾向があるので、円安が続く今、一層気をつけていただく必要があるかと思います
ーーどういった対策をすればいいのでしょうか まずはセンサーライトや防犯ステッカーなどを取り付けることで、防犯意識の高さをアピールするということと、換気のために開けている窓なども戸締まり忘れのないようにしていただくことが大切です
(めざまし8 11月2日放送)