89年前に建造の橋を解体、住民が「渡り納め会」…米軍機が打ち込んだ弾丸の穴も残る

岩手県住田町の気仙川にかかる「昭和橋」が河川改修に伴って解体されるため、4日に「渡り納め会」が開かれた。100人以上の周辺住民が集まり、90年近い歴史のある橋を渡って別れを惜しんだ。
橋は長さ73メートル、幅4メートル。付近の宿駅を経由し、対岸に渡る人馬のために1933年に建造された。欄干には、44年に釜石港を爆撃した米軍機が飛来し、打ち込んだ弾丸による穴が今も残されている。
同日の式典では、地元の保育園や小学校の子どもたちのほか、幼い頃から橋に親しんできた高齢者らが多く集まった。男性(84)は「子どもの頃は、よく川でウナギを捕ったり、橋を渡って近くの畑でジャガイモを焼いたりしていた。色々な思い出の中にこの橋が出てくるので、なくなってしまうのは寂しい」と話していた。
解体工事は風水害に備える河川改修の一環で、年明けから本格化。新たな橋を県が約13億円かけて整備予定で、2025年度末までに完成する見込みという。