「暴力なければ息子は…」保護者不信感 聖カタリナ高いじめ認定

聖カタリナ学園高校(松山市)の野球部寮で部員間の集団暴行が相次いでいた問題で、同校が取材に対して9日、いじめ防止対策推進法の「重大事態」にあたると認めた。2日に県に報告していた。
県によると、同校は報告した文書で毎日新聞が報道した2021年11月18日と22年5月18日の野球部寮での部員同士の暴力があったことを認め、いじめだったと判断した。11月事案で1、2年生の計4人から1年生1人(いずれも当時)が被害を受けた。5月事案では1年生3人と2年生1人が被害に遭い、加害者は1、2年生の計9人だった。5月事案では1年生2人と2年生1人の被害が新たに明らかになった。
5月事案の被害者の1人の父親は暴行から半年近くたってようやく学校が認めたことに「遅すぎる。悪いことは早く認めなければ前に進めない。あんなことがなければ息子は今も野球をしていたはずだと毎日考えてしまう」と憤った。11月事案の被害者の母親は「なぜ急に重大事態だと認めたのか、学校側の考えがわからない。報告も受けておらず不信感が消えない」と困惑した様子だった。
いじめ防止対策推進法では、児童・生徒の生命や心身に重大な被害が生じた疑いのある状況を重大事態と定義。文部科学省のいじめの重大事態の調査に関するガイドラインは、調査と同時に地方自治体の長などに報告するよう義務づけている。学校からの報告を受けた自治体は、必要性が認められる場合に再調査をする。【斉藤朋恵】