朝日生命保険(東京)は8日、秋田支社の50歳代の元女性職員が、客から計約6900万円を不正に取得していたと発表した。
同社によると、元職員は2016年3月から22年7月にかけ、秋田県内在住の男女13世帯15人の自宅を訪問し、「利率のよい保険がある」「保険料を一括で預けると利息がつき、保険料に充てられる」などと言って約50回にわたって現金を受け取った。
3月10日に客からの申し出で発覚した。被害は同社が全額弁済しており、金融庁に報告し、県警に相談したという。元職員は、別の不正で21年11月に懲戒解雇となった。元職員はすでに亡くなっているという。
同社は「被害に遭われたお客様をはじめ、ご契約者の皆様、関係者の皆様にご迷惑、ご心配をお掛けし、深くおわび申し上げる」と話している。