持ち込んだ羽毛をまいて「布団の修理必要」とウソの説明、相談は9府県70件

虚偽の説明をして布団の修理代をだまし取ろうとしたとして、奈良県警は9日、住居不定、布団修理業「アフターサービス羽毛専門工場」の男(45)ら3人を、特定商取引法違反(不実の告知、書面不交付)などの疑いで逮捕したと発表した。男は認否を留保しているという。
発表では、男は5月11日、奈良市内の女性(56)に、自ら持ちこんだ羽毛をまいて布団が破損しているように見せかけ、「修理が必要だ」などと説明。修理費用として8万9000円をだまし取ろうとした疑い。また、同月3日には、他の従業員2人と共謀し、五條市の女性(82)に対し、布団修理に関して正しい内容を記載した契約書を交付しなかった疑い。
不審に思った女性の孫が五條署に相談して発覚。昨年3月以降、関係する相談が9府県で計約70件あり、県警が余罪を調べている。