旧優生保護法のもとで不妊手術を強いられたとして、兵庫県の障がい者らが国に賠償を求めた裁判の控訴審で、原告らは「差別を作った国を許せない」と訴えました。 聴覚障がいのある小林寶二(90)さんらは旧優生保護法により不妊手術を強いられたとして、国に対しあわせて1億6500万円の賠償を求めています。 去年1審の神戸地裁は訴えを退けたため、小林さんらが控訴していました。 11月15日の裁判で小林さんらは、「差別を作った国を許せない」などと訴えました。一方、国側は「賠償を求める権利は20年以上経って消滅している」として訴えを退けるよう求めました。判決は来年3月23日に言い渡される予定です。 同様の裁判では今年大阪高裁と東京高裁が国に賠償を命じる判決を言い渡しています。