中国産ワカメを「鳴門産」と不適正に表示して販売したとして、徳島県は17日、徳島市三軒屋町の卸売業「ヤマニフーズ」(福田英貴代表)に対し、食品表示法に基づき、是正を指示した。県警は、県からの情報提供を受け、同日、ヤマニフーズの事業所に同法違反容疑で捜索に入った。今後、関係者から事情を聞き、詳しい経緯を調べる。
県によるとヤマニフーズは少なくとも2021年1月から今年2月までの間、中国産を使った「湯通し塩蔵わかめ」6165キロに「鳴門産」と表示し県外の事業者に販売していたという。
「鳴門わかめ」を巡っては08年に県内の事業者が外国産を混ぜたワカメを「鳴門産」として販売していた問題が発覚。県は14年、仕入れから商品出荷までの加工履歴を適正に管理している県内の加工事業者を認定する「鳴門わかめ認証制度」を導入した。23事業者が認定されているが、ヤマニフーズは含まれていない。