内部は秘密基地みたい…都心地下の立体駐輪場、スルスルと自転車が吸い込まれる

新型コロナウイルスの影響で自転車を利用する人が増えた。東京都心部は最新の駐輪場、郊外では自転車利用者が主要客層の「サイクルカフェ」が注目を集めている。
JR新小岩駅から徒歩5分。9月に開業した葛飾区営の「新小岩東南自転車駐車場」の地下は、秘密基地のような空間が広がっていた。所定位置に車体をセットしてボタンを押せば、スルスルと地下に吸い込まれていく。1基あたりの収容台数は204台で、最大408台が利用可能だ。
「技研製作所」(高知市)は、こうした地下駐輪場を都内14か所に設置している。土地の確保が難しい都心部の駅前などで需要があるという。また、導入する自治体としては駅周辺の路上駐輪対策につなげる狙いもある。
自転車の利用が増えたことで悪化のおそれがある路上駐輪対策を巡っては、ユニークな手法を取り入れる自治体も。八王子市は拓殖大工学部の学生と協力し、昨年3月からトリックアートを使った対策を展開している。
一方、郊外を中心に「サイクルカフェ」が自転車愛好家から人気だ。ロードバイクを置けるサイクルラックが設置されていたり、店内まで自転車を入れられたりする店が多い。
稲城市の「クロスコーヒー」は、2017年に多くのサイクリストが行き交う鶴川街道と川崎街道の交わる矢野口交差点近くに開業した。自転車で訪れた利用客は「最近は自転車置き場のない店も多いので助かる」と口をそろえる。
中本隆太郎店長(38)は「コロナ禍を経て新規の客も2~3割ほど増え、自転車好きで活気づいている。コーヒーでひと休みして、安全運転で楽しんでほしい」と話した。(写真と文 青木瞭)