息子の“酒癖”に身の危険を感じた父親はバールを手にして 3回殴った 横浜の住宅街で起きた殺人事件 3人暮らしの家庭に何が・・・

横浜市保土ヶ谷区で、50歳の息子の頭をバールで殴り、殺害したとして、78歳の父親が逮捕された事件。その後の取材で、父親が、「息子の”飲酒”に、長年、悩まされていた」などと話していることが分かった。
無職の菅谷信正容疑者(78)は、今月12日午後6時40分ごろ、横浜市保土ヶ谷区川島町の自宅前の路上で、同居する息子の昌良さん(50)の頭などをバールで殴って、殺害した疑いが持たれている。身柄を検察庁に送られる際、菅谷容疑者は、疲れ切った表情を見せていた。
事件当日、菅谷容疑者の妻から、「息子と夫が殴り合った。とにかく来てください」と110番通報が入った。神奈川県警保土ヶ谷署の警察官が、現場に急行すると、自宅内にいた菅谷容疑者が、「息子を殺そうと思って、頭をバールで殴った」などと犯行を認めたという。
現場は、どこにでもある、閑静な住宅街だ。警察官が、周辺を捜索したところ、自宅前の路上に血痕があり、20~30メートル離れた雑木林の遊歩道で、昌良さんが、血を流して倒れていたという。自宅まで殴られた後、そこまで逃げたのか・・・。
発見された際、昌良さんは、呼吸をしていたものの、すでに意識はなかった。すぐに病院に運ばれたが、午後9時半ごろ、死亡が確認されたという。司法解剖の結果、死因は出血性ショックだったことが判明した。
その場で、現行犯逮捕された菅谷容疑者。親子ゲンカの末に、戸棚に置かれていたバールに手を伸ばしたという。そして、昌良さんの頭めがけて、3回、振り下ろしたとのこと。かなりの出血だったに違いない。なぜ、バールが戸棚に置かれていたのか。
いつ、犯行に及んでもいいように、準備していたのか・・・。調べに対して菅谷容疑者は、「殺そうと思った。私がやったことに間違いありません」と容疑を認めている。現場の住宅には、菅谷容疑者とその妻、そして昌良さんの3人で暮らしていたという。
その後の調べで、菅谷容疑者が、昌良さんの飲酒、特に、”酒癖”の悪さに悩んでいたことが明らかになった。50歳の無職の息子と、78歳の父親。その悩みは、長年、続いていたという。酒に酔って暴れる息子に困り果てた父親は、身の危険も感じ始めていたとのこと。
調べに対して菅谷容疑者は、「息子は、日ごろから酒を飲んで暴言を吐いていた。壁を殴ったりしていた」と普段の生活を振り返った。そして、犯行に至った動機について、「このままでは、私たち夫婦の命が危ないと思った」などと打ち明けたという。
暴力などに耐えかねた親が、子どもに手をかけるケースは珍しくはない。決して許されることではないが、菅谷容疑者は、どこまで追い込まれていたのか・・・。保土ケ谷署は、普段の生活状況など、事件の経緯を調べている。