埼玉県吉川市の中原恵人市長は28日の定例記者会見で、物価高騰などを受けた独自対策として、来春の小中、高校の新入生と高校の卒業生に入学や進学の「準備応援給付金」として、1人あたり1万円を支給すると発表した。18歳以下全員に図書カード(3000円券)も1枚ずつ配る。
給付は来年2月中。中原市長が3選を目指し出馬を表明している市長選(2月12日告示、同19日投開票)と重なる時期だが、市長は「物価高騰の影響を受けている子育て世帯の支援は重要。(選挙の時期でも)ばらまきではない」と意義を強調。図書カード配布も、「コロナ禍で対面の機会が減った子どもの想像力を書籍で補いたい」と説明した。
対象者は給付金が6、12、15、18歳の計約2900人、図書カードが約1万3300人で、合わせて約7000万円を投じる。市は関連議案を12月2日開会の市議会定例会に提出する。