ミャンマーから帰国の久保田徹さん「羽田に帰ってきた時、民主主義の国に戻ったと実感」

軍政下のミャンマーで治安当局に拘束され、今月17日に「恩赦」で解放された映像作家の久保田徹さん(26)が29日、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見し、約3か月半に及んだ拘束時の状況や現在の心境などを改めて語った。久保田さんは「羽田空港に帰ってきた時に、自由に発言できる民主主義の国に戻ってきたと実感した。現地の人々に託されたメッセージを伝えていきたい」と話した。
久保田さんは今年7月、最大都市ヤンゴンで行われた国軍への抗議デモを撮影中に拘束された。通行人にまぎれて撮影時、突然、軍の車が近づいてきて、軍人に銃口を突きつけられ連行されたという。扇動罪などで下された判決は禁錮計10年だった。久保田さんは「抵抗しても裁判が長引くだけ」と受け入れるつもりだったが、刑期の長さに「頭が真っ白になった」と振り返り、収監中は日々の小さな出来事や感情の記録を続け、気持ちを保ったと明かした。
ミャンマーでは、親交のあった地元のジャーナリストをはじめ、今なお1万人以上が拘束されているという。久保田さんは「ミャンマーで生きる人々に目を向けてほしい」と訴えた。