“置き配”サンマを大量に持ち去り 海鮮料理で人気の飲食店が窃盗被害に…「自分が食べるためにやった」65歳男を逮捕

海鮮料理が人気の飲食店が、置き配されたサンマ約30匹を盗まれる被害に遭った。
事件は10月7日の午前5時ごろ、JR神田駅近くの飲食店で起きた。
宅配業者が開店前の店の前に、サンマなどの食材をいつものように置き配した。
しかし、その後、自転車に乗って男が現れ、サンマが入ったケースを自転車の荷台に載せて持ち去ったのだ。
配達されたはずのサンマがないことに気づいた店の従業員が、宅配業者に確認したことで事件が明らかになった。盗まれたサンマは、約30匹=5600円相当だ。
ここ数年、水揚げ量の減少で値上がりしているサンマ。被害に遭った店の関係者は、価格も下がり、質の良いものが入った時期に盗まれたことが悔しいという。
飛梅 首都圏事業部・高橋忠昌本部長は、「9月はすごく(値段が)高いんですけど。ようやく落ち着きだした時の犯行だった。お客さまに提供できなかったというのが、被害額よりつらかったです」と肩を落とした。今までにも被害に遭ったか尋ねると「一度もなかったです。神田界隈が安全だというのがあって、ずっと置き配を信用していた」と話した。
警視庁は、周辺の防犯カメラ映像などから浮上した、無職の伊能忠弘容疑者(65)を、11月29日に逮捕した。
調べに対し、「自分が食べるためにやった」などと容疑を認めているという伊能容疑者。さらに、「ほかにも80件くらいやった」と、別の犯行もほのめかしているという。
千代田区内では、2022年6月から10月7日までに同様の事件があわせて5件発生していて、警視庁は、関連を調べている。
(「イット!」11月30日放送より)