大阪でもゼロコロナ抗議集会 白紙掲げた中国人留学生ら200人

新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に封じ込める中国の「ゼロコロナ」政策に抗議する集会が3日、大阪市西区の靱公園で開かれ、日本で暮らす中国人の留学生ら約200人が参加した。中国で抗議する市民が現地当局に強制排除されているとの報道もあり、参加者らは言論の自由の抑圧に抵抗する象徴の白い紙を掲げて「自由が必要だ」と訴えた。
集会への参加はSNS(ネット交流サービス)で呼びかけられたという。会場では若者が多く確認され、自身の身元を隠そうとサングラス姿で声を上げる人もいた。
抗議集会ではまず、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で起きた火災の犠牲者に黙とうがささげられた。厳格なコロナ対策が消防活動の遅れを招いたとされ、中国各地で多発する抗議デモはこの火災がきっかけになった。参加者はその後、人気ミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌「民衆の歌」を口ずさみ、会場からは習近平国家主席の退陣を求める声も上がった。
上海出身で留学中の男性(21)は「中国国内で勇気を持って抗議している人たちを応援するために集まった。共産党体制はもううんざりだ」と嘆いた。
2カ月前に上海から来日した留学生の女性(29)はコロナ対策のロックダウン(都市封鎖)中、隣人だった高齢女性が病院に行けず病死する状況を目の当たりにしたという。女性は「中国にいる多くの仲間が普通の生活を送れるように、自由と民主主義の実現を求めたい」と訴えた。【井手千夏】