表参道で7年前に1億円の宝石強盗、国際手配の男3人がイギリスで拘束

東京・表参道の宝石店で2015年に約1億円相当の貴金属を強奪したとして国際手配されている英国籍の男3人が、別事件に関与したなどとして英国で身柄を拘束されていたことが捜査関係者への取材でわかった。うち1人については、現地の裁判所で日本への身柄引き渡しに向けた審理が進められている。
日本は英国と犯罪人引き渡し条約を締結していないが、英国では相手国の司法制度を信頼できる場合は非締結国に対しても自国民を引き渡すことがある。引き渡しが実現すれば、日本の警察が非締結国から相手国民の引き渡しを受ける初のケースとなる。
事件は15年11月20日夜、渋谷区神宮前の商業施設「表参道ヒルズ」の宝石店「ハリー・ウィンストン」で発生。店に侵入した3人組が警備員の顔を殴り、ハンマーのようなものでショーケースを割ってダイヤの指輪など46点(約1億600万円相当)を強奪した。
警視庁は防犯カメラ捜査などで事件2日後に出国した3人を特定。17年10月、強盗傷害容疑などで逮捕状を取り、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配した。当初は現地での代理処罰の要請を検討したが、引き渡しを受けられる可能性があることが分かり、英訳した捜査報告書や証拠資料を送るなどしていた。
捜査関係者によると、現地で拘束されたのは現在26~44歳の3人。このうち1人について引き渡しの審理が進められている。他の2人についても、別事件の審理などが終わり次第、引き渡しに向けた協議が始まる可能性があるという。