園児に逆さづりなど暴行、保育士の女3人逮捕…「ブス」「デブ」と暴言浴びせカッターで脅す

静岡県裾野市の私立認可保育園「さくら保育園」で、園児の足をつかんで宙づりにするなどしたとして、県警は4日、園で働いていた保育士の女3人を暴行容疑で逮捕し、園などを捜索した。園児への虐待を繰り返していた疑いが強いとみて調べを進める。園を巡っては、市が11月30日、この3人による計15の不適切行為があったと公表。県警は、保護者らが不安を募らせるなど社会的影響の大きさを踏まえ、市の公表からわずか4日でのスピード逮捕に踏み切った。
逮捕されたのは、いずれも1歳児クラスを担当していた三浦沙知(30)、小松香織(38)、服部理江(39)の女3人。
発表では、三浦容疑者は6月1日に女児の顔を強く押し、小松容疑者は同27日に男児を逆さづりにし、服部容疑者は同10日に男児の頭を殴った疑い。県警は、逮捕容疑に対する3人の認否を明らかにしていない。3人はすでに園の処分を受け、11月末までに退職している。
市によると、3人の虐待行為は▽倉庫に閉じ込める▽カッターナイフを見せて脅す▽「ブス」「デブ」といった暴言を浴びせる――など15件が確認されている。遅くとも今年6月に始まり、「3人の保育士が不適切な保育を行っている」との通報が市に寄せられた8月中旬まで続いていたとみられる。園の聞き取りに対し、3人は「しつけのつもりだった」などと説明したという。
今回の事件では、虐待行為の発生時期から半年、市が問題を把握した時期からも4か月近くが経過している。県警は、3人の行為の悪質性に加え、証拠隠滅の恐れもあるとして、迅速な強制捜査が必要だと判断。捜査幹部は「11月末に事案を把握し、捜査を開始した」と説明した。幼い園児には虐待の被害状況を説明できないうえ、園内に監視カメラもなかったため、今後の捜査では、他の保育士らの目撃証言などを積み上げ、実態の解明を進める方針だ。