神戸市北区で7月、火災の救助活動中にロープからつり下げていた女性が転落した事故で、市消防局は救助用ハーネスのずれが原因だったとの検証結果を明らかにした。
女性は心肺停止状態で発見され、消防隊員がハーネスを装着し、3階のベランダから下ろしている際に落下。その後、死亡が確認され、死因は焼死だった。市消防局は8月に山岳救助の専門家らによる検証会を設置していた。
11月下旬にまとまった検証結果の報告書によると、ハーネスのずれは女性を持ち上げて運ぶ際に発生。重いやけどを負って体が滑りやすくなっていたことで拡大し、建物に接触して姿勢が変わったことも一因になった可能性があるとした。【山本真也】