薗浦衆院議員の疑惑で地元県議「これはアウト」 有権者は落胆

政治資金の過少記載疑惑が浮上した自民党の薗浦健太郎衆院議員(50)=千葉5区(市川市の一部、浦安市)=が辞職する方向になったことは、来春に統一地方選を控える県内政界にも波紋を広げている。薗浦氏の地元である市川市では19日、有権者から「残念」「経緯を説明すべきだ」など落胆の声が上がった。
「これはアウトだ」。千葉県南部選出の同党県議は、過少記載の金額の大きさを重くみる。今回の疑惑では、薗浦氏の事務所が政治資金パーティーの収入を計4千万円ほど少なく記載していたとされている。この県議は「4千万円なんて金額は普通のサラリーマンの年収数年分だ」と指摘。それでも、早々に議員辞職の意向を示したことについては「このまま続けるよりもダメージは少ないだろう」と話した。
都市部では、統一選での自民党への逆風を懸念する声も。東葛地域の同党県議は「もしも、女性絡みの遊興費に充てていたら大ばかだ。他人の不手際でこちらが落とされたら、たまったものではない」と不快感を隠さない。
一方、立憲民主党にとっては、長らく苦杯をなめてきた5区での勝利に向け、好機到来といえる。同党県議は「またしても政治とカネの問題が出て大変残念。緊張感のある選挙に持ち込まないと、自民党政治の緩みは続く」と強調。5区は立民県連代表の奥野総一郎衆院議員(9区)が総支部長を兼務している状態で「補選に備え、候補者調整を急がないといけない」と気を引き締めた。
19日、市川市八幡の薗浦氏の事務所はひっそりとしており、扉をノックしても応答はなかった。
同市在住の40代女性は、「せっかく地元から出てきて頑張っていると思ってたのに残念」と落胆を隠せない様子。同事務所の近くに住むという男性(79)は、薗浦氏について「有能な人材だと思っていた」とした上で、「政治家ならば経緯を明らかにして説明し、謝罪するべきだと思う」と語った。
また、同市在住の40代男性は「政治家はみんな(過少記載を)やってるんじゃないかと思ってしまう」とあきれ気味に話した。
県選挙管理委員会によると、来年3月15日までに選挙区選出の衆院議員に「欠員」が生じた場合、統一選の後半戦と同じ4月23日投開票の日程で衆院補選が行われるという。(小野晋史、久原昂也)