聖路加と牧師に110万円賠償命令=女性患者への性暴力認定―東京地裁

聖路加国際病院(東京都中央区)で男性牧師(51)から性暴力を受けたとして、女性患者が牧師と病院を運営する聖路加国際大に1160万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(桃崎剛裁判長)23日、性暴力だったと認定し両者に110万円の賠償を命じた。
判決によると、難病治療で通院していた女性は2017年5月、病院専従の聖職者「チャプレン」として患者や家族のケアに当たっていた牧師のカウンセリングを受けた際、2回にわたって下半身をマッサージするよう強要されたり、体を触られたりした。
牧師側は「暗黙の同意があった」などと反論していたが、桃崎裁判長は判決で「女性の意に反し、性的自由や人格権を侵害し不法行為に当たる」と認定した。ケア業務中の行為だったことから、病院側の使用者責任も認めた。
女性は判決後に記者会見し、「公正な判決をいただけた」と語った。代理人の本田正男弁護士は「牧師であっても(性被害防止の)規律は作る必要がある」と述べた。
聖路加国際大は「内容を精査して対応したい」とコメントした。
[時事通信社]