埼玉・飯能3人死亡、住人か 容疑者逃走 県警、殺人で捜査

25日午前7時15分ごろ、埼玉県飯能市美杉台4の2階建て住宅で「人が殴られて倒れている」などと複数の通報があった。埼玉県警の警察官が駆けつけたところ、住宅の敷地内で男性1人と女性2人の計3人が倒れており、死亡が確認された。3人の頭や首など上半身には鈍器で殴られたような痕があり、出血もあった。犯人とみられる男は現場から逃走しており、県警は殺人事件とみて飯能署に刑事部統括参事官をトップとする60人態勢の特別捜査班を設置した。
県警によると、この住宅には60代の夫婦が暮らしていた。遺体は夫婦と、この夫婦の娘とみて身元特定を急いでいる。事件当時、娘が夫婦と同居していた可能性もあり、確認を進める。
県警飯能署や消防などによると、警察官らが現場に駆けつけた際、住宅2階の部屋から火が出ていた。この部屋と1階リビングの計約30平方メートルが燃え、まもなく鎮火した。男が火を付けた疑いもあるとみて調べる。
逃げている男は黒っぽい服装に黒色マスクをつけ、ショルダーバッグを持っていた。ハンマーなど鈍器のようなものを所持している疑いもあるという。
関係者などによると、事件が起きた住宅では昨年8月中旬、車が何者かに傷つけられる器物損壊事件があった。この住宅ではその後、防犯カメラなどを設置していたといい、県警も巡回を強化していた。今回の事件との関連を調べている。
県警はツイッターなどを通じ、周辺住民に警戒を呼びかけている。
近くに住む女性は取材に「女性の悲鳴が聞こえたので自宅の窓からのぞくと、庭先で男が棒のようなものを振り下ろしているのがちらっと見えた」と話した。
現場は、西武池袋線の飯能駅から南西約1・5キロの住宅街の一角。【平本絢子、清藤天、岡礼子】