「地域の子供のために使ってほしい」と、現金1千万円を兵庫県伊丹市に寄付した同市の理容師、古田喜久治(きくじ)さん(79)に対し、同市が26日、感謝状を贈った。藤原保幸市長から「長年のたくわえを寄付していただき、本当にありがたい」と感謝の言葉をかけられた古田さんは「深いことは考えず、『ちょっとくらい役に立てば』という思い。みんなに喜んでもらえればうれしい」と笑顔で語った。
古田さんは今月21日午前10時ごろ、市役所を1人で訪問。子育て支援課の窓口に現金1千万円が入ったレジ袋を置き、驚く職員に「就学前の子供のために使ってほしい」と伝えた。
自身は独身で子供がいない古田さん。中学卒業後に理容師となり、住み込みの見習い時代から約65年間の理容師人生でためた現金を、「子供を産み育てやすい環境を作るためにできることをしたい」と市に寄付することにした。
市は寄付金を来年度予算案に計上し、今後、具体的な使い道を検討するという。藤原市長は古田さんに「結果をご報告させていただく」と話した。