「公正な競争を揺るがす事態になりかねない」 関電子会社から新電力の顧客情報漏えい 営業部門から1週間で1327件のアクセス

関西電力の送配電事業を行う子会社「関西電力送配電」は27日、本来非公開とするべき新電力会社の顧客情報の一部が、関西電力の社員に漏れていたことがわかったと発表しました。
関電送配電によりますと、情報が漏洩したのは関電以外のいわゆる「新電力会社」と契約している客の名前や連絡先、電気の使用量などの情報です。
関電送配電の顧客情報は、関電と共同で使っているシステムで管理されていますが通常、関電の社員は閲覧出来る範囲に制限がかかります。
しかし今回、電力の小売りが自由化された2016年4月から今年12月19日までの6年半以上にわたって、関電の社員が自由にアクセスできる可能性があったことが判明しました。
関電送配電は、関電以外の新電力会社についても送配電事業を担当していますが、小売り事業者間の公正な競争を維持するため、各社の情報を適正に管理することが電気事業法で定められています。
関電送配電の調査では、12月6日から12日までの1週間で少なくとも329人の関電の営業部門の社員が1327件の顧客情報にアクセスしていたことがわかっていて、関電はこれらの社員に目的などについて聞き取り調査するとともに、期間をさかのぼって調査を進めるとしています。
関電送配電は、今後システムを完全に分離する方向で検討していて、「今回の事態は小売電気事業者の公正な競争を揺るがす事態を発生させかねないもので深くお詫び申し上げる」とコメントしています。
また、関西電力は「心からお詫び申し上げる。今後、コンプライアンス委員会による客観的かつ徹底的な調査で原因究明と再発防止に全力を尽くす」としています。