「私が逮捕されるかも」真鶴町長が提出の副町長人事案、議会が否決

「私が逮捕されるかもしれない緊急事態」。選挙人名簿を盗み出し自身の選挙などで不正に利用したとして、松本一彦町長が公職選挙法違反などの疑いで刑事告発されている神奈川県真鶴町で27日、町議会があり、松本氏が提案した副町長人事案が賛成少数で否決された。松本氏は議会終了後の取材に提案理由をこう説明した。
審議されたのは、不在が続いている副町長に1級建築士の松村拓也氏(65)を充てる人事案。松本氏は9月の議会でも松村氏を副町長とする人事案を提案したが否決されている。松村氏は行政の経験がなく、27日の議会で議員からは「行政のことを知らない人に緊急事態下の副町長を任せられるのか」などと疑問を呈する声が相次いだ。
また松本氏が自身のSNS(ネット交流サービス)に「町長、副町長不在のまま大きな災害が起こったら大変」などと投稿したことについても、議員から「危機感をあおるような形で人事案の承認を促している」などと批判の声が上がった。
松本氏は議会終了後、「公募でふさわしい人が決まるまでの短期間を託したかったが残念だ」と述べた。
松本氏を巡っては今月12日、2020年2月に自身が出馬を予定していた町長選の選挙運動に利用する目的で選挙人名簿を盗むなどしたとして、公選法違反(選挙の自由妨害)などの疑いで刑事告発された。松本氏は当時町職員だった。【本橋由紀】