被害者の腕に防御創 強い殺意で暴行重ねたか 埼玉・飯能3人殺害

埼玉県飯能市の住宅で男女3人が殺害された事件で、被害者の腕などに防御創があったことが捜査関係者への取材で判明した。斎藤淳容疑者(40)=殺人容疑で送検=から繰り返し殴打されるのを防ごうとしたとみられる。埼玉県警は、斎藤容疑者が強い殺意を持ち、抵抗する被害者に暴行を重ねたとみて、遺体の状況を詳しく調べる。
事件では、この家に住む米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)と妻の森田泉さん(68)、夫妻の長女の森田ソフィアナ恵さん(32)=東京都渋谷区=が殺害された。3人の遺体には頭や首などを鈍器のようなもので殴打された痕に加え、腕などに暴行を防ごうとした際にできる防御創があった。斎藤容疑者が玄関から侵入して住宅内にいた3人を襲い、屋外に逃げた被害者をさらに追い回して襲った可能性がある。
斎藤容疑者はけがをしておらず、現場の住宅内で検出された血痕は被害者のものとみて裏付けを進める。また、斎藤容疑者宅からは血が付いた衣服が押収された。斎藤容疑者が被害者を襲った際、返り血を浴びたとみて調べている。
一部焼失した住宅内では油の成分が検出され、一部が熱で溶けたポリタンクが残されていた。県警は、斎藤容疑者が3人に暴行した後、住宅内に戻って持ち込んだ油をまき、放火した疑いがあるとみている。【平本絢子】