堺4人ひき逃げ容疑者「運転前に酒飲んだ」…車で来たか聞かれ「違う」、生ビールなど4杯注文

堺市中区の市道で町内会の歳末パトロール中の男性4人が車にはねられ、2人が死亡したひき逃げ事件で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)などの容疑で逮捕された同区の建設作業員の男(49)が「運転前に酒を飲んだ」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は飲酒運転で事故を起こした可能性があるとみて、より罰則の重い同法の危険運転致死傷罪の適用を視野に調べる。
男は27日午後11時55分頃、同市中区小阪の市道で乗用車を運転中、内装業村上伸治さん(47)と大阪市職員山中正規さん(46)を後ろからはねて死亡させ、48歳と46歳の男性に軽傷を負わせて逃走した疑いで、28日夜に逮捕された。
府警の調べに対し、男は「電柱か何かにぶつかったと思った」と人身事故の認識を否認。一方で、運転前に飲酒したことは認めているという。
読売新聞が取材した堺市内の飲食店によると、男は事件前の27日午後8時頃に1人で来店。生ビールやハイボール計4杯程度を飲み、同10時頃に店を出たという。
男は店の常連客で、来店時に店主が車で来ていないか聞くと、男は「違う」と回答。しかし翌朝、男から「(帰りに車で)電柱に当たった」と電話があり、店主が「人をはねていないか」と尋ねると、男は「電柱だった」と否定したという。府警も店側から同様の説明を受けている。
危険運転致死傷罪は、飲酒などで正常な運転ができない状態で事故を起こした場合に適用される。男が逮捕されたのは事件発生から約23時間後で、事件当時の飲酒量が分からないため、府警は店への事情聴取などから、当時の飲酒量や運転への影響を調べる。
府警は30日、同法違反と道路交通法違反(ひき逃げ)の両容疑で男を送検した。