天皇、皇后両陛下ら宮殿ベランダに6回 3年ぶりの新年一般参賀

新年恒例の一般参賀が2日、皇居・宮殿東庭で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3年ぶりの実施となった。天皇、皇后両陛下らは午前と午後の計6回宮殿のベランダに立たれ、祝賀に応えた。天皇陛下は「年の始めにあたり、我が国と世界の人々の幸せを祈ります」とあいさつ。上皇ご夫妻は午前の3回、両陛下の傍らに立ち、両陛下の長女愛子さまは初めての出席となった。
陛下は、新型コロナなどに言及し「皆さんには多くのご苦労があったことと思います。3年の月日を経て、今日、こうして皆さんと一緒に新年を祝うことをまことにうれしく思います」と述べた。そのうえで「いろいろ大変なこともあるかと思いますが、本年が、皆さんにとって、安らかで良い年となるよう願っています」と話した。
今年の新年一般参賀は、コロナ禍を考慮して事前申込制となり、参賀者数は計7312人だった。東京都多摩市から訪れたパート、北堀詩音さん(29)は「愛子さまがお元気そうで、大人になられたなという感じがしました」。国立市の公務員、鈴木隆さん(53)は「上皇ご夫妻は車椅子の専用エリアを気に掛けて、優しい笑顔で手を振っていました。今年は良い年になりそうです」と話していた。
娘や孫と訪れた足立淳子さん(61)は、昨年11月の第41回全国豊かな海づくり大会で兵庫県明石市を訪れた両陛下を沿道から見送ったことを機に一般参賀に応募したという。孫の平野紗羅さん(9)は「(皇族の方々が)見てくれるだけでうれしかった」とはにかんでいた。参賀者は1メートル以上の間隔で立つ場所が指定され、大声を出さないように求められるなど、感染対策が講じられた。足立さんの娘の平野桃子さん(38)は「おごそかで良かったと思います」と話した。今年出産予定だといい「(生まれたら)また連れてきたいと思います」と笑顔をみせた。
また、皇居・宮殿で1日、陛下が皇后さまとともに皇族方や三権の長らからあいさつを受ける新年祝賀の儀が行われた。両陛下と皇族方は勲章を身に着けた正装で新年祝賀の儀に臨んだが、新型コロナ感染症の状況を踏まえ、女性皇族は2021年からティアラを着用しておらず、今回も見合わせた。【井川加菜美、高島博之】