福島県郡山市大平町の市道交差点で乗用車と軽乗用車が出合い頭に衝突し、炎上した軽乗用車から4人の遺体が見つかった事故で、4人は郡山市在住の一家とみられることが4日、郡山署への取材でわかった。連絡が取れていない40歳代男性の母親が読売新聞などの取材に応じ、涙ながらに4人の身を案じた。
同署幹部によると、軽乗用車の名義人は30代の女性。この女性と夫の40代男性、その子どもの20代男性と10代女性の一家4人と連絡が取れなくなっているという。
40代男性の母親(68)は4日午後、事故現場に花を供えに訪れた。母親によると、2日夜の事故の数時間前、40代男性が息子と共に自宅に寄り、会話を交わしたという。3日午前2時頃、親戚から事故のことを知らされたといい、「(体の)震えが止まらなかった。なんとか帰ってきてほしい」と祈るように話した。
40代男性の妹(33)も取材に応じ、「兄はバイクが趣味で、仲が良い家族だった」と語った。
一方、郡山市は今回の事故を受け、カーブミラーが設置されていないなど、危険と思われる市道の点検を進める方針だ。品川万里市長は4日の年頭記者会見で、「ここはどうしても信号が必要と思われるところが見つかれば、所轄署を通じて県の公安委員会に提案を上げてもらうように段取りしていく」と述べた。
容疑者「車に気づかなかった」
郡山署は4日、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した福島市、会社員の男(25)を過失運転致死容疑で福島地検郡山支部に送検した。同署によると、現場にブレーキ痕はなかった。男は「知人のところに向かう途中だった。車に気づかなかった」と供述しているという。
同署は司法解剖の結果、女性2人の死因は一酸化炭素中毒と焼死だったと発表した。