山上徹也容疑者、差し入れ100万円超…同じ質問に「うんざりしている」

安倍晋三・元首相が奈良市で銃撃されて死亡した事件で、奈良地検は10日、山上徹也容疑者(42)(殺人容疑などで送検)に対する約5か月半の鑑定留置を終えた。停止していた勾留が再開され、地検は勾留期限の13日までに殺人罪などで起訴する方針。
関係者によると、山上容疑者は約170日間に及ぶ鑑定留置の期間中、専門医の面談に素直に応じる一方、同じ質問が繰り返されることに「うんざりしている」と漏らすこともあったという。
専門医による面談は週1回程度のペースで行われていたが、鑑定留置の期限が1月10日になった昨年11月中旬以降は週2回ほどに増えたという。
山上容疑者は奈良県警の逮捕後の調べに対し、母親が多額の献金をした世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を恨んでいたと供述している。専門医との面談では、旧統一教会について繰り返し質問され、接見に訪れた親族に「うんざりしている」と述べたこともあった。
接見は一部の親族や弁護人に限って認められていた。山上容疑者は関係者に対し、事件時の思いについても、より克明に語るようになっているという。拘置所では、事件を報じる新聞や雑誌を丹念に読み込み、旧統一教会を巡る国の動きにも関心を示していた。
山上容疑者の伯父(77)によると、親族以外にも本や衣類を差し入れる人が多数おり、届いた現金も100万円を超えたという。伯父は「裁判所で事実に基づき、適切に判断してほしい」と話した。