実験精神に富んだ作品で国際的に知られた、作曲家で立教大名誉教授の松平頼暁(まつだいら・よりあき)さんが9日、肺炎のため死去した。91歳だった。告別式は21日午前10時30分、東京都荒川区西日暮里6の55の1メモリアルセレス千代田21。喪主は孫、
理弥
(よしみ)さん。
東京生まれ。父は作曲家の松平
頼則
(よりつね)。東京都立大在学中に独学で作曲を始め、1950年代後半から作品を発表し、日本の現代作曲界をリードする存在となった。同時に生物物理学者として立教大理学部で教え、96年まで教授を務めた。
12音技法や総音列主義から出発した後、電子音楽や不確定性の音楽を取り入れ、80年代に音響の数理的解析に基づく独自の作曲技法を編みだした。感情を排した理知的な作風が特長で、オーケストラから室内楽、声楽まで幅広く手がけた。98年紫綬褒章。
代表作に「マリンバとオーケストラのためのオシレーション」「ピアノとオーケストラのためのレコレクション」など。近年もオペラ「挑発者たち」などの完成に力を注ぎ、昨年12月に自作演奏会に出席するなど元気な姿を見せていた。