「110番の日」の10日、埼玉県警は県内各地で適切な利用を呼びかけるキャンペーンを行った。「知らない間に発信してしまった」と、スマートフォンの誤作動による通報が急増しており、注意を呼びかけている。【成澤隼人】
県警によると、2022年1~11月の110番受理件数は64万5411件で、間違いやいたずらなど緊急性のない通報は13万8268件(21%)あった。免許更新の手続きや店の電話番号を尋ねる内容や、「テレビが映らない」「水漏れが止まらない」といった通報もあった。
スマホが誤作動し、誤って110番するケースも相次いでいる。県警は「無言電話であったとしても、緊急性を確認するため、折り返しの電話をかける必要がある。誤って通報してしまった場合、電話を切る前に『間違えた』と一言伝えてほしい」としている。
22年10月にはスマホなどで撮影した動画や画像を提供する「110番映像通報システム」の試験運用が全国で始まった。警察からショートメッセージで送られてくる専用URLにアクセスし、映像を共有する。県内では22年10月~12月の3カ月間で43件の通報があり、当て逃げ事件の捜査や行方不明者の捜索に活用されたという。
この日、さいたま市の県警本部では、「15代目さいたま小町」を務める大学生の西川朋花さん(19)と樋口文乃さん(20)が一日通信指令課長に委嘱された。2人は交通事故の110番を受理して警察官に指令を出す模擬体験をし、「110番映像通報システム」の使い方を学んだ。
2人は「いたずらや間違い電話が想像以上に多いと知った。適切な通報を心掛けてもらいたい」と話し、緊急性のない内容は警察相談専用電話「#9110」を活用してほしいと呼びかけた。