大阪の毎日放送は10日、安倍晋三元首相が昨年7月に奈良市で銃撃され死亡した事件を実写とCGで再現した動画を、特設サイト「安倍元総理“銃撃の記憶”」で公開した。
再現したのは、山上徹也容疑者(42)が警察官に確保されるまでの発砲前後の75秒間。現場となった近鉄大和西大寺駅前は現在、ガードレールが撤去されるなど事件当時から景観が変わっており、同局は「重大な事件の記憶を風化させないよう、映像として残すことは重要な使命。警備態勢がどうだったのかも含めて現場を“保存”したいと制作しました」と、企画意図を説明した。
映像は、警察庁の報告書と複数の目撃証言などの取材を基に作成。安倍氏、山上容疑者、俯瞰(ふかん)の3つの視点で、事件発生時の様子を確認できる。作成にあたっては、360度(全方位)カメラと一人称カメラで現場周辺を改めて撮影し、CGで人物や重要な事象(シーン)を合成した。
同局は「CGのため、ゲーム感覚にならないように最も注意を払い、報道機関として事実に基づいた内容にするように努めました」。また、発砲音についても「分かっていても驚かれる方がいるので、音声のオンとオフが切り替えられるよう配慮しました」と語った。