古川宇宙飛行士を戒告処分 研究不正 今年中の宇宙飛行の予定変更なし

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡宇宙飛行士(58)が研究全体の責任者を務めた実験で捏造(ねつぞう)などの不正行為が発覚した問題で、古川飛行士が12日、東京都内で記者会見し、今回の問題について「国民の信頼を損ねたことを、心より深くおわび申し上げる」と謝罪した。また、JAXAから戒告の懲戒処分を受けたと明らかにした。JAXAの宇宙飛行士の懲戒処分は初という。
古川飛行士は会見で、研究における自身の役割などについて説明。研究実施責任者として、研究実施中の倫理審査委員会への連絡やスケジュール調整に問題があったことを認めた。
また、外部有識者からデータの評価方法についての指摘を受けた際の対応にも問題があったとし「(研究チームの)専門家への信頼の念が強く出すぎ、確認が足りなかった」と述べた。
その上で「重く受け止めている。倫理意識を向上させ確認作業を徹底して再発防止に努め、与えられた任務を遂行したい」とし、予定通り今年中に国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在に入りたいとの姿勢を示した。
不正があったのは茨城県つくば市の宇宙基地を想定した閉鎖環境施設で平成28~29年に行われた実験。研究者2人がデータを書き換えたり存在しないはずのデータを作ったりするなどの不適切行為が発覚した。