58人の死者と5人の行方不明者を出し、戦後最悪の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から5年を迎えた27日、麓の長野県王滝村の公園で犠牲者の追悼式が開かれた。噴火発生時刻の午前11時52分に防災無線でサイレンが鳴らされ、参列者らが黙とうをささげた。
追悼式は同村と同県木曽町が主催し、遺族や地元住民ら約137人が参列。瀬戸普村長は「命の安全を最大の責務と考え、火山防災に取り組むことを誓う」と述べた。
遺族を代表してあいさつに立った高木能成さん(71)=同県南箕輪村=は、亡くなった一人息子の啓光さん=当時(37)=を「うそのつけない、曲がったことの嫌いな素直な子だった」としのんだ。火山災害について、「繰り返してはならない。そのために、残されたわれわれは安全、安心のための提言を続けていく」と決意を述べた。
遺族らはその後、献花台に白菊を手向け、手を合わせるなどして犠牲者の冥福を祈った。