京都市伏見区のホテルで交際相手の男性をボーガンなどで殺害したとして、殺人罪などに問われた窯業、佐藤千晴被告(33)の裁判員裁判の初公判が18日、京都地裁(増田啓祐裁判長)であった。佐藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、弁護側は心神耗弱状態だったと主張した。 起訴状などによると、2021年7月9日午前10時~午後5時半ごろ、同区羽束師菱川町のホテルで、陶芸家の男性=東山区、当時(37)=にボーガンの矢2本を発射して頭などに命中させ、ペティナイフで胸や背中を複数回刺し、出血性ショックなどで死亡させたとされる。 冒頭陳述などで検察側は、既婚者の2人は陶芸の師弟関係になった16年から交際を続けていたが、被告は「男性だけ家族と幸せに過ごしている」などの思いから殺害を考えるようになったと指摘した。ボーガンは通販サイトで入手。事件当日は毒入りサラダや睡眠薬入りコーヒーを男性に飲食させ、ボーガンを撃った後に目覚めた男性を刺したとして、犯行の計画性などから「完全責任能力があった」と述べた。
弁護側は、佐藤被告が尊敬する男性の要求に応じていたが、19年夏ごろから態度が冷たくなったと感じ、嫉妬心や自身の将来が見えないことへの絶望感などが生まれ、復讐(ふくしゅう)のため殺害を決意したと説明。当時は適応障害を抱え、物事を正常に判断できる状態ではなかったと反論した。