東京都狛江市の住宅でこの家に住む大塩衣与さん(90)が19日、強盗犯から暴行を受け、遺体で見つかった事件は氷山の一角の可能性が出てきた。犯行グループはターゲットの情報を共有し、襲撃を繰り返していたとみられている。千葉県警が今月12日、大網白里市のリサイクルショップを襲撃したとして逮捕した20代の自衛官の携帯電話に、「この家を狙っている」という趣旨の通話記録が残されていたからだ。
千葉県警から連絡を受けた警視庁調布署員が19日夕方、大塩さんの自宅を訪れ、家族と一緒に室内に入ったところ、大塩さんが地下1階で頭から血を流し倒れていた。大塩さんは結束バンドで両手首を縛られ、顔には複数回殴られた痕があり、左腕からは骨が外に飛び出し、意識不明の状態。その場で死亡が確認された。
「自宅は地上2階、地下1階の構造で地下は事務所、1階は車庫とリビングになっていた。大塩さんは主に2階で過ごしていたが、発見されたのは地下だった。激しい暴行を加えられていたことから、現金のある場所を聞き出すため、地下まで連れていかれたのかもしれません。室内はグチャグチャに荒らされ、床には棚から引き出された物が散乱していた」(捜査事情通)
1階ガレージには車4台分の駐車スペースがあり、自宅に面した多摩川沿いの道路からは、高級車が何台も止まっているのが確認できる。
「一家は4年ほど前に都心部から引っ越してきました。中古住宅を購入して増築したみたい。息子夫婦と孫2人の5人暮らしで、息子さんは自宅を事務所にして不動産関連の事業を営んでいたようです。大塩さんは90歳とはいえ、足腰がしっかりしていて、1人でバスに乗って病院や買い物に出かけていました。事件後、近所の人たちが〈お金持ちの家だから、狙われていたんじゃないの〉と話していました」(近隣住民)
今月だけでも神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木の5県で、3人組による似たような手口の緊縛強盗事件が相次いでいる。
「逮捕された自衛官の携帯電話には、大塩さんの自宅住所のデータが残されていた。犯行グループはあらかじめ、ターゲットをピックアップし、指示役から言われるままに犯行に及んでいたと考えられる。犯行グループは、大塩さんの自宅にまとまった現金があると知った上で、強盗に入った可能性があります」(捜査事情通)
大塩さんはなぜ命まで奪われたのだろうか。