神戸4人死亡火災 部屋密集の集合住宅を緊急査察へ 神戸市

神戸市の久元喜造市長は23日、火災で8人が死傷した「第2ひろみ荘」と同様に、小規模なスペースに部屋が密集した築年数の古い集合住宅について、緊急査察する方針を明らかにした。建物の構造を確認した上で、ストーブやたばこ、電気製品などの取り扱い方について注意喚起を行う。
市などによると、第2ひろみ荘は3階建て延べ約300平方メートルに31室が並び、約30人が住んでいた。生活保護を受給する単身の高齢者が大半で、1階には足腰が不自由な人が多かったといい、避難の遅れにつながったとの指摘がある。
第2ひろみ荘は約20年前から支援団体「神戸の冬を支える会」などを通じて生活困窮者や路上生活者を受け入れていた。2階の住人男性(53)は「部屋は3畳くらいで狭いが、家賃などが良心的で入りたがる人は多い」と話す。自身も約3年前に仕事を辞め、住むところもなく途方に暮れていたところを、支援団体から声を掛けられ入居した。
家賃は月3万~4万円ほど。入居の際に、保証人や敷金、収入の審査などは求められなかったという。男性は「どんな人でも受け入れてくれてありがたい。焼けてしまって本当に残念」と肩を落とした。
死傷者以外の20人余りの住人は、大家が所有する別の建物などに一時避難しているという。久元市長は避難者に対し、市営住宅の提供など住居の確保や、食事支援を行う方針も明らかにした。