住民絶句「目と鼻の先で…」 茨城・行方4人死亡火災

茨城県行方市於下(おした)で24日早朝に起きた民家火災。全焼した2階からは子供を含む4人の遺体が見つかり、住人の母子4人と連絡が取れなくなっている。突然の惨事に、近隣住民らに驚きが広がった。
「民家の2階が燃えている」。消防に119番が入ったのは午前5時ごろ。
近所の男性(74)は「防災無線のサイレンで気がつき慌てて外に出た。消火栓からホースを引っ張ったが、炎の勢いがすごかった」と直後を振り返る。別の男性(80)も住宅が燃え上がるのを目撃し、「いろいろなところで火事があって可哀そうだと思っていたが、目と鼻の先で起きるなんて」と絶句した。
近隣住民らによると、火災のあった住宅に、会社員の小倉裕治さん(41)一家が引っ越してきたのは4~5年前。小学生の長男(9)と長女(8)、保育園児の次男(4)の3人と、母親(32)はいつも仲の良い姿を見せていたという。
近所の男性(66)は「かわいらしい子供たちで、学校帰りにスクールバスの待ち合わせ場所から、お母さんも一緒になって、だるまさんが転んだとかをして笑いながら帰ってきた」と話す。近くで酒屋を営む女性(76)は「きちんとあいさつができるし、一番上のお兄ちゃんが下の子たちを注意するような、素直でいい子たち」と言葉を詰まらせた。
「一番下の子が元気に駆け回っていると、お母さんが優しく注意していた」。70代の女性も通学路を歩く母子の姿を見ることが日課だったという。子供同士が同じ小学校に通う30代女性は「うちの娘も一つ上のお姉ちゃんに甘えて遊んでもらった。まだ事態が分からなくて」と肩を落とした。【森永亨、長屋美乃里、信田真由美、宮崎隆】