九州北部・山口ほぼ全域で氷点下記録 平地で吹雪、交通網に乱れ

日本海側を中心に全国各地で大雪をもたらしたこの冬一番の寒波。九州北部地方と山口県でも24日、ほぼ全域で最低気温が氷点下を記録し、平地でも吹雪となるところが見られた。九州自動車道が広範囲で通行止めとなるなど交通網が大きく乱れた。福岡管区気象台によると、25日には雪はいったん弱まるが、冷え込みは26日まで続く見通しで、路面凍結や水道管の凍結に引き続き注意するよう呼びかけている。
24日午前11時55分ごろ、大分県別府市の路上で、市内に住む団体職員、高原重伸さん(62)が倒れてきた木で頭を打ち、その後死亡が確認された。木は強風の影響で倒れたとみられる。県警別府署によると、高原さんは道を塞いでいた倒木を動かそうとしていたところ被害にあったという。
路面凍結の影響とみられる事故も相次いだ。24日正午ごろ、九州道上り線の小倉南インターチェンジ(IC)付近で車5台が絡むスリップ事故が発生。福岡県警高速隊によると、けが人は確認されていないという。同県筑紫野市山家の県道のトンネル内では24日午後2時ごろ、軽ワゴン車がスリップして横転するなど計6台が絡む事故が起きた。県警筑紫野署によると、1人が病院に運ばれたが、軽傷だった。
九州道は広川IC(同県広川町)―小倉東IC(北九州市)間が通行止めになったほか、西九州道や東九州道の一部、北九州都市高速や福岡都市高速の全線で通行止めとなった。鉄道は九州新幹線に遅れが発生。JR在来線の筑肥線や福北ゆたか線、日豊線などで運休や遅れが出た。
西日本鉄道は24日午後5時半現在、25日の路線バスや鉄道は始発から通常運転する予定だが、路面状況次第ではバスに遅れが出る可能性があるという。JR九州も25日に計画運休する予定はないとしている。
福岡管区気象台によると、九州北部地方と山口県では25日、大陸から高気圧が張り出す影響で雪はいったん弱まる見通し。ただ、放射冷却現象により26日まで内陸部を中心に冷え込みが続くとみられる。
24日に記者会見した福岡管区気象台の担当者は「広い範囲で気温が低くなり、10年に1度程度の低温となる見込みだ」と強調し、水道管の凍結や路面凍結による交通事故、農作物の管理などに注意するよう呼びかけた。【平川昌範、神山恵、河慧琳、山崎あずさ】