「瓦ずれている」とウソ、高額で屋根工事…クーリングオフ「認めない」と客にどなる

うそをついて高額な屋根の工事を持ちかけ、客を脅してクーリングオフを妨げたなどとして、消費者庁は27日、訪問販売会社「リオテック」(川崎市)が関東経済産業局から特定商取引法違反(不実告知など)で12か月間の業務停止を命じられたと発表した。命令は26日付。
発表によると、同社は2020年7月~21年10月、「この状態だと雨漏りする」、「瓦がずれている」などとうそをつき、必要のない屋根の補修工事を勧めた。同社の従業員がクーリングオフを望む客に「認めない」などとどなり、約2時間居座ったケースもあった。同庁は27日、リオテックの経営実態が「日本ハウジング」(さいたま市)に移りつつあるとして、両社の違法な勧誘に注意するよう呼びかけた。契約1件当たりの金額は100万~300万円ほどで、同庁は被害が続いているとみている。