兵庫県芦屋市の路上で、「娘が死亡したのは、元交際相手の暴力が原因だ」として遺族が再捜査を求め、検察が「再捜査しない」との方針を示したことを受け、母親が無念の思いを語りました。
有友尚子さん(当時27)は、2015年12月、芦屋市で、元交際相手の男性と口論になった末に暴力を受け、2週間後に死亡しました。
神戸地検尼崎支部は、「暴力が原因で尚子さんが亡くなったとは立証できない」として、男性を不起訴処分としました。
尚子さんの母・裕子さんは2018年、男性に賠償を求める民事訴訟を起こし、2審の大阪高裁は、「尚子さんの死因は、殴られたことが原因」と認定。
裕子さんは、検察に再び捜査をするよう求めていました。
しかし1月25日、検察は裕子さんらに対し、男性の暴力は「正当防衛だったことが否定できない」という理由で、再捜査しないと伝えたといいます。
(有友裕子さん)「(不起訴のときに検事からは)正当防衛とは一言も出てこなかったので」「二の句が継げないという感じ。あぜんとしました」
裕子さんらは検察に、今後も継続して再捜査を求めるということです。