岸田首相に矛盾点 翔太郎氏の土産は「私費購入」…それでも「公務」と強弁

岸田文雄首相は31日の衆院予算委員会で、長男で政務首相秘書官の岸田翔太郎氏が1月の外遊に同行した際、大使館の公用車を使用してお土産を買った問題について「公務だ」との認識を示し、大ブーイングが巻き起こっている。
翔太郎氏をめぐっては、今月9~15日に岸田首相がフランス、イタリア、英国、カナダ、米国の歴訪に同行した際、公用車で観光地を訪問したり高級デパートで土産物を購入したりしたと週刊新潮報じられ、公私混同ではないかとの批判が起こっていた。
27日になって木原誠二官房副長官が、翔太郎氏が観光地を回ったのは対外発信のための風景撮影や岸田首相の土産物購入のためで、「不適切な行動はなかった」と説明。しかし、その後に公用車で観光地をめぐって撮影した写真が、政府の対外発信で使われていないことが判明し、翔太郎氏の公私混同を疑う声がさらに高まっていた。
そんななか、31日の衆院予算委員会で立憲民主党の山井和則議員から「プライベートの土産を買うことは、総理秘書官の公務ですか? 公私混同じゃないですか?」と質問された岸田首相は、「政治家としての、この総理のお土産を購入する、これも政務秘書官の本来業務に含まれうると考えます」と発言。さらに「全閣僚に自らのポケットマネーで買ったことは間違いない」と私費購入だったことも明かして炎上している。
ジャーナリストの上丸洋一氏はツイッターで「首相の長男は、閣僚への土産を公費で買ったのか私費で買ったのか。公費なら税金の不正使用、私費ならやっぱり私用で公用車を乗り回してたことになるんじゃないの」と指摘。
作家の盛田隆二氏も「岸田首相は『私のポケットマネーで全閣僚に購入した。翔太郎秘書官の公務に当たる』と胸を張っているのに、閣僚の歯切れが悪いのはなぜ?」と疑問を呈した。
ほかにも「私費だというなら公務ではなくなる。岸田首相の発言は詰んでる」、「翔太郎氏が買った土産は私費だったと明言。つまり公務ではない」など、岸田首相と翔太郎氏へバッシングが相次ぐ事態となっている。