覚醒剤を使用したなどとして、覚醒剤取締法違反(所持・使用)に問われたアイドルグループ「KAT―TUN(カトゥーン)」の元メンバー田中 聖 (こうき)被告(37)(千葉県柏市)の公判が2日、千葉地裁松戸支部(本間敏広裁判官)であった。検察は懲役2年を求刑して結審した。判決は27日。
検察側は論告で、田中被告が名古屋地裁での執行猶予付きの判決の後、数日で覚醒剤の使用を再開したことや、2021年頃から月に5~6回ほど覚醒剤を常用していたことなどを指摘。「再犯の恐れは大きく、刑事責任は重大。徹底した矯正教育が不可欠だ」と述べた。
弁護側は、薬物依存から脱却する意志は固く、「再犯の可能性は低い」として、執行猶予付きの判決を求めた。田中被告は「二度と再犯しないと約束する」と話した。
起訴状などでは、田中被告は昨年6月28日頃、柏市内の自宅で覚醒剤を使用し、同29日、JR柏駅の西口デッキで覚醒剤を所持していたとしている。