事件後、旅券取得し出国=強奪金をフィリピンに運搬か―全国連続強盗事件・警視庁

全国で相次ぐ強盗事件を巡り、昨年12月に東京都中野区で起きた強盗傷害事件で逮捕された職業不詳西本佑聖容疑者(22)が事件後にパスポートを取得し、フィリピンに出国していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
事件は「キム」を名乗る男らが同国から指示を出していたとみられ、警視庁は強盗で得た現金を運搬した可能性があるとみて渡航の目的や経緯を調べている。
捜査関係者によると、西本容疑者は事件後の昨年12月下旬にパスポートを取得し、今年1月上旬にフィリピンに渡航。今月1日に帰国して逮捕されるまでの約3週間、同国に滞在するなどしていた。
フィリピンの入管施設には、特殊詐欺グループ幹部で、強盗事件でも指示役の「ルフィ」や「キム」を名乗るなどしたとみられる渡辺優樹容疑者(38)=窃盗容疑で逮捕状=ら4人が収容されている。
[時事通信社]