岩手医大病院、患者1894人分の情報入ったUSB紛失…病院長への報告は2か月以上後

岩手医科大付属病院(岩手県矢巾町)は2日、患者1894人の個人情報が保存されたUSBメモリーを紛失したと発表した。USBにはロックがかかっており、これまでに流出などの被害は確認されていないという。
発表によると、USBには2021年12月~22年9月末に薬物治療を受けた患者1894人の名前や年齢、診療科や医師名などの個人情報が含まれていた。薬剤部の薬剤師が10月1日に資料作成に利用した後、クリアファイルに入れて机の上に置き、同5日に紛失に気づいた。
薬剤部は学外者の立ち入りが禁止されており、関係者以外の持ち出しの可能性は低いという。紛失の報告を受けた上司が内容の確認を怠り、病院長へ報告されたのは2か月以上後の12月21日だった。
2日に記者会見を開いた小笠原邦昭病院長は「対象となった患者様とご家族、不信感を持たせた通院・入院患者様に心よりおわび申し上げる」と謝罪した。