「裸で外に出したろか」少女を脅して性交、自民・県連前事務局長に懲役4年判決

マッチングアプリで知り合った少女=当時(18)=に乱暴したとして、強制性交の罪に問われた自民党滋賀県支部連合会の前事務局長の男(44)の判決公判が6日、京都地裁であった。川上宏裁判長は、「2人の間に合意はなく、被害者の弱みにつけ込んだ卑劣な犯行」として、懲役4年(求刑懲役5年)を言い渡した。
判決などによると、2021年2月3日午後10時半ごろ、滋賀県草津市の駐車場に止めた車の中で、アプリを介して出会った少女に「服脱いで」などと命じて、少女の下着姿や運転免許証を写真撮影。「裸で外に出したろか」などと脅して少女と性交した。
判決理由で川上裁判長は、援助交際目的で被告と出会った少女が、被告から渡された現金を持ち逃げしようとしたことが発端になったと指摘。被告に捕まった少女は、車に乗せられて外部との連絡も遮断され、運転免許証などを撮影されるなど、抵抗できない状態だったと認定し、弁護側の「合意があった」との主張を退けた。