東京都狛江市の住宅で1月、住人の大塩衣与(きぬよ)さん(90)が殺害された強盗殺人事件で、実行グループが使ったとして警視庁が押収したレンタカーに、事件当日、別の強盗事件などで逮捕されている男3人が同乗して都内の施設に移動し、そこに宿泊していたことが10日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁調布署捜査本部は、防犯カメラ画像などから3人が狛江事件に関与したとみて、強盗殺人容疑で調べている。
捜査関係者によると、狛江事件があった先月19日の夜、犯行車両とみられるレンタカーに、中野区で起きた強盗傷害事件で逮捕、起訴された永田陸人被告(21)と、広島、石川両県の別事件で逮捕されている2人の計3人が乗車して都内の施設まで移動。その施設に宿泊していた。
事件前日と当日には、同じレンタカーが神奈川県内の駐車場に出入りする様子が付近の防犯カメラ画像に写っていた。事件直前には実行役とみられる複数人が車に乗り込んでおり、近くには永田被告の姿も確認された。
このレンタカーは20日午後、東京都足立区内で永田被告が確保された際に発見され、車内からは大塩さん宅から奪われた高級腕時計と、現場住所が書かれた宅配伝票、大塩さんの血痕が付いた手袋が押収された。永田被告ら複数人の身分証も見つかった。
警視庁は10日、フィリピンを拠点とする特殊詐欺グループのリーダー格とされる渡辺優樹容疑者(38)について、特殊詐欺事件に絡む窃盗容疑で送検した。渡辺容疑者らは「ルフィ」などと名乗り、通信アプリ「テレグラム」を使って実行役に指示を出していたとみられる。