滋賀県立琵琶湖博物館(同県草津市下物町)は10日、琵琶湖固有種のビワコオオナマズ1匹(体長約85センチ)を展示していた大型水槽のアクリルガラスが割れているのを確認したと発表した。破損は開館前でけが人はいなかった。同館は水族展示室を閉鎖し、破損した原因などを調査している。
同館によると、水槽は直径5・1メートル、高さ3・8メートルの円柱形で、ガラスの厚みは4センチ。午前8時19分に同館防災監視センターが水槽のろ過槽の水位低下警報を受信。水族飼育員が駆けつけたところ、水槽のガラスが幅1・5~2メートル、高さ3・5メートルにわたって大きく割れ、水槽とろ過水槽の計約100トンの水のほとんどが流出していた。
水槽は水族展示室の中央部にあり、周辺フロア全体が約60センチ冠水。この床下部分には水が残り、展示していたビワコオオナマズは水槽の底から見つかった。軽い傷はあるが命に別条はないという。飼育員らが午後2時過ぎに発見し、バックヤードの水槽に移した。
同館によると、破損の推定時間は10日午前8時ごろ。当時、水槽周辺に人はいなかったという。同館がオープンした平成8年当初からある水槽で、設置後約27年となるが、金尾滋史主任学芸員は「全国の水族館の中では比較的新しい水槽と認識しており、老朽化だけが問題とは考えにくい」と話す。
西村武副館長は「今回のようなケースは全く想定していなかった。安全管理をしっかり検討していく」と話し、原因が分かるまでは水族展示室を閉鎖する考えを示した。